今週は楽器屋さんのフェアがあって、2回も行ってしまった。

そもそも、お正月にチラシを見ていたら 一人30分以内のメンテナンス1000円先着10名にひかれて・・・一回行ってみようかな~♪ なんて思って。でも、先着10名でしょー、無理よねえ。と思って電話した。ら、「はいはい、まだ空きありますよお。どーぞ、どーぞ」
あらら・・・そんなもんなの?

で、自分の楽器たちを並べて考えた。うーーーーーん・・・
どの子もそれなりにくたびれている。
普段一番よく登場するローズウッド姉さん。これは、ほぼ毎日登場するからもうくたくた。
アンサンブルではバスやテナーをよく吹くのでこちらも割によく使っている。
でも、やっぱり老人ホームとかのボランティアに行くとお歌の伴奏にソプラノやアルトも使う。メープルのアルトはもう10年選手。だいぶお疲れのおばさん笛になっている。サムホール(裏側の親指の穴)は高い音を頑張って出すのでもう削れてぼろぼろ。

よく使う笛としてはメープルのアルト なので、これかな、と思って選んでいたがその話を先生にしたら「うん、確かにもうがさがさになってるしね」とおっしゃるので、「そろそろもう一本買ったほうがいいでしょうか」と聞くと「よく(回数が)吹くから、もう少し硬い笛があってもいいかもね。」そっかーーーー・・・
で、時間もなかったので慌てて先生に一緒に行って頂き、ローズウッドの人口象牙付きを買ってしまった。うひゃっ!本当は一度黒っぽい笛(エボニーや黒檀)なんか持ってみたいなあ・・・または、パリサンダーあたりもどうかしら、と思っていたが、とにかく私が出会う笛はローズウッドが多い。結局バロックのアルトが一本、モダンのソプラノが一本、ローズウッド吹きになってきた。どうという事はないが、やはり木にはくせがあって、ローズウッドの硬い少しポイントの狭い笛が私にはいいのかもしれない。
最後まで気になっていたのが、ブレジンガーの黒檀。うーーーーー、いいわあ、これ。
しかし、この黒檀を使いこなせる自身がなくて。

で、本来の目的のメンテの日、おばさんのメープルはまあ、いいか・・・と思って、来週いっぱい吹く予定のバロックのローズウッドを持っていった。でも、それでも・・・と思って状態くらい見てもらおう、とメープルおばさんも。

小さな部屋に通されて、若い技術者さんに「こんにちは」
「では、拝見します。」
で、ローズウッド姉さんを見てもらう。
「いい状態ですけどね、少し高い音を調整しましょう。だいぶ、ブロックも変形していますしね。」ブロックをこんこん!とたたいてはずして、ヤスリでそっと削って。ノギスを当てて形や幅を計りながら調整してくださる。「きれいですよ。カビもほとんどないし。ただ、やはりよく吹かれているので調整は必要ですね。」
で、ほんの15分ほどでほぼ音がクリアになった。高い音もだいぶ楽に出るように。
で、メープルおばさんもあるんですけど・・「時間があるからちょっと見ましょうか?」
「ほお、10年使っている割にはきれいですね。それに、とってもいい音。この中音域は崩したくないですね!うーん、ちょっと難しいねえ。」
高い音がやはり厳しくなっているが、中音域は本当に私も大好きないい音だ。「いやあ、これもきれいですよ。大事に使ってくださってうれしいです!」
ほんとー?良かったよお。普段、ほったらかしなのにね。えへへ。
で、調整が終わり、おばさんも少し顔色がよくなった感じ。うん、来週はまだ新しい女の子のローズウッドちゃんはまだ慣らしなので、メープルおばさん頑張ってもらいましょ。

「楽器は立てて保管してくださいね。」
「無理して2時間以上は吹かないこと」
「ご自分でオイル塗ってもらっていいですよ。」
(なんと、普通のエキストラバージンオリーブオイルのビンからたらっと布にたらして、それをすっすっと塗られていた。なんだ、簡単じゃん。)

そう、オイリングすると音のすべりもいい感じ。ほー、これはたまにやってみましょう。
でも、ブロックは自分でははずさないでね、と。まあね。
「できたら、よく吹く笛は毎年出してください。」そうだねえ・・

いやいや、いろいろお話して、とっても面白かった。普段ピアノの上に転がしている笛たちをスタンドに建てようと思いました。はい。
「水分はね、上下に抜けるんです。寝ていると下に下にたまってしまいます。」
そーだよね!納得!

今度からこういうメンテに行ってみよう、ほかの技術者さんたちのお話もぜひ聞いてみたい!
リコーダーコーナーの楽器たちが、心なしかにっこりしている気がしますよ。良かったね!

コメント

ポピー
2014年1月27日15:15

やっぱり楽器もそれぞれメンテが必要なんですね。
ピアノの調律はよく聞くけど、笛とか口で吹くものは確かに傷みやすいだろうし。
微妙な音色も、ちょっとした気遣いや管理の仕方ひとつで変わるんですね。
それにしても、やすりで削って調節したりするなんて、「へ〜!」です。

ミハーハハ
2014年1月27日19:57

わたしが最初に持った笛も(プラスチック以外)ローズウッドでしたよ!
そういうメンテナンスできるフェアがあって羨ましいなあ。こちらからだと調製してほしい処を書いて送らなくちゃいけないし、また送り返してもらってもチョッと違うなあなんてこともあるしねー。
器用な友人はあれこれ自分で削ったり巻いたりあれこれやってます。

ありす
2014年1月28日7:15

ポピーさま
楽器一本で行かないのがリコーダーのつらい所なので、どの順番にどれをメンテするか迷って結局ほったらかし・・・ということになっちゃって。でも、ちょっと触ってもらうとぜんぜん違うのでやはりまじめにお願いしようと思ったんです。
「楽器を貸してもだめですよ。くせがつきますから。木だから、吹き手の癖をすぐ覚えます。」
おー、そうやったんや。「ないなら使っていいよ」なんて簡単に言っていたので反省です。

ありす
2014年1月28日7:23

ミハーハハさま
ローズウッドいい音しますよね。それほど高くない割りに音色はいっちょまえ、それにこの季節しみじみ思うのは黒っぽい楽器に比べて温まり方が早い。アンサンブルにはローズウッドがいいかな、と思い直しました。メープルもいいけど、やっぱりパワーが弱いかなあ・・曲にもよりますね。

今回目の前で削っているのを見ていて、うーん、これは職人の仕事やなあ、と思いました。
中音域をそのままで高い所だけ触る、ってなんかすごいよねえ・・・と思ったんですがね。何気なーくヤスリで こっちをちょいちょい、あっちをちょちょちょ っと削って紙やすりでさらっとなでて、ノギスを当てて、「はい、出来ました」こーんな簡単に出来るなら普段のボイシングもっと早く返してよ、と思ったんですけどね。預かりの場合はもっと丁寧にやるみたいです。
目の前で私が吹いて 「もう少し、ああだ」「こうだ」ともっと言えればよかったけど、なにせ30分なので。仕上がりはやはり 「ま、こんなかんじ?」 後は自分で吹きながら動かすんですかね。

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